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中医学ってどんな医学?

 

中医学とは

中国伝統医学の略称です。

欧米では

TCM(Traditional Chinese Medicine)

という呼び名が一般的になりつつあります。

この中医学、

どんな医学なのでしょう?

昔の文献を元に

わかりやすくまとめられた現代の中医学

即ち現代中医学では中医学の特徴を

「整体観念」と「弁証論治」

の二つとしています。

整体観念というのは

人間の体は自然界の一部であり、

臓器や組織も更にその一部であるということを述べている考え方です。

あたりまえのように聞こえるかもしれませんが、

このあたりまえのことが往々にしておろそかにされていることが

多いのです。

例えば、目の病気があるときに

現代医学では主に目を調べます。

中医学では舌を見て、脈をみて、便の状態や睡眠の良し悪しを聞いたりします。

胃の病気があるときに

現代医学では主に胃を調べます。

中医学ではやっぱり舌をみて、脈をみて、便や睡眠の状態を聞いたりします。

胃が痛いときに普通は胃に効く薬を出されますが、

中医学では足に針を刺したりします。

なぜでしょう?

中医学では人間の体に「経絡」という気の流れる道があると

考えています。

経絡は体中にめぐっており

この経絡を気がめぐっていることで

体の機能が働きます。

この気のめぐりがどこかで滞ると様々な異常が起こります。

胃が痛いときに足に針を刺したり、目に異常があるときに手に針を刺したりするのも

この気の循りを改善するためなのです。

体のある一部に異常がある場合でも

体全体を観察し、普段の生活環境、食事、症状が悪化するときの天候や季節など全てを

ひとつの体系としてみることで、その一部でおきている異常を如何に改善するかを考えるのが

整体観念をもとにした治療です。

弁証論治という考え方は

例えば

「浮いたような脈で頭が痛くて首の後ろが強張って寒気がする」

というようないくつかの症状の集まりをひとつの「証」という概念でひとくくりにして考えるものです。

じゃあ普通の疾患の場合とどう違うのかというと

例えば風邪を引いた場合でも

「熱が出て、外にでると寒気がするけど、部屋にいると寒気がなくて、緩んだような脈」

であったり

「熱が出る場合と出ない場合があるが、必ず寒気がして、吐き気がして、左右の脈が縄を捻ったような脈である」

であったり

いろいろとあるわけです。

これらを同じ風邪でも症状の異なるいくつかの「証」に分類して

診断、治療するのが「弁証論治」であるわけです。

この考え方ですと

例えば

皮膚の病気があって現代科学でも原因がわからないという場合でも

「赤い湿疹があって、非常に痒く、かきむしると滲出液がでて、舌の苔は黄色くて、脈は浮いていて速い」という

「証」があれば症状を分析し治療することが可能になるのです。


このような考え方は現代に生きる我々にはちょっと???な話かもしれませんが、

昔の人はこのように考えることで治療効果をだしており、

逆に同じような効果を出すためには同様の考え方をしたほうが、

同じ理論を元に患者さんを診断し治療することができるというわけです。

温故知新という言葉がそのまま当てはまるのが

中医学であるわけですが、

その考え方は現代科学が進めば進むほど

合致する部分が多いのは

古人が我々が思っている以上に

人や自然を理解していたという

あかしなのかもしれません。