有朋堂のはり・きゅう

当院について

中国伝統医学の考え方にもとづいた治療

中国伝統医学、略称「中医学」には人体は自然界の一部であるという基本的な考え方があります。古代の中国人は人体の生理現象や病理現象を地球上で起こる自然の摂理に例えて理解していました。太陽が地上を温めて水分を蒸発させ、上空で冷やされた水分が雲を作り雨を降らせるといった自然現象を人間の体の仕組みにも当てはめて理解していたのです。こうした素朴な考え方は、よりミクロな視点を目指す現代医学に対し、俯瞰的な見方をするマクロな医学と言えるかと思います。このマクロな視点によって現代医学とは異なるアプローチが可能となり、また違った効果が期待できる理由の一つとなっています。

地球のしずくの画像

人体を循る「経絡」という概念

前述のマクロな視点とは別に、古代の中国人は人体には線路のようなシステムがあると考えていました。これは恐らく何代にもわたって蓄積された経験則から見出されたものだと思われます。実際にそのようなものがあるのか、現代でも証明はされていませんが、あると仮定して鍼灸治療を行うと、足に鍼をして目の症状が改善したり、手に針をして顔の症状が改善したりといったことが、個別の症例だけでなく、ある程度の再現性を伴って現れることが知られています。

経絡の画像

異なるアプローチと異なる効果

自然界をモデルにして人体を診る中医学の考え方と、「経絡」という古代の人が鍼灸治療のために磨き上げたシステムを用いて鍼灸治療を行うと、ときに治療を行う側でさえ思いも及ばないような効果を示すことがあり、古代の人々の英知には本当に驚かされます。この英知を少しでも理解し、皆様の健康に寄与していきたいというのが当院の基本的な考え方です。

はり治療の画像