顔面まひ・けいれん

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顔面まひ・けいれん

顔の筋肉が動かなくなってしまう「顔面まひ」、顔の筋肉がぴくぴくとかってにうごく「顔面けいれん」。いずれも顔面神経に問題があって起こる症状で、片側にのみ発症することが多いとされています。顔面まひも顔面けいれんも、顔という一番目立つ部位の症状であるため、精神的にも非常に大きな苦痛を伴うつらい症状です。

顔の症状の画像

一般的な治療

顔面けいれんの場合、現代医学では、けいれんを起こしている筋肉を支配している神経の興奮を抑えるような薬を服用する、筋肉の収縮を抑える注射をする、顔面神経を圧迫していると思われる血管を移動させる手術を行うといった方法が一般的です。顔面まひの場合は、ウイルスが原因であることが多いため、抗ウイルス薬や神経の炎症を抑える薬、ビタミン剤などが多く用いられます。

注射やカプセル剤の画像

実感できる改善

顔面のまひやけいれんといった症状は鍼灸治療によって改善する可能性があります。手のツボに鍼を1本するだけでも大きな効果が現れる場合もあります。また、治療中あるいは治療直後から効果を感じられることも少なくありません。顔面けいれんの場合、鍼灸での治療を行っている最中にけいれんが収まってきたり、けいれんの頻度が減ってきたりすることもあります。顔面まひの場合、治療中にこわばりがとれてきたり、まひしている部位に温かさを感じたりすることもまれではありません。一回の治療で顔のまひがほとんどとれてしまったという治療例もあります。

女性の顔の画像

顔面に通じる経絡

伝統的な鍼灸では経絡という全身を循る通路のようなものを想定して治療を行います。顔面部にもいくつかの経絡が運行しており、その中でも当院では顔面まひに対しては大腸の経絡、顔面けいれんに対しては胃の経絡を用いると大きな効果が期待できるという臨床上の蓄積が得られています。これらの経絡はいずれも顔面部を運行しており、かつ手や足の部分も運行しているため、顔の症状であっても手や足にはりやきゅうをすることで症状の改善をはかることができます。

大腸経・胃経の画像